【対談】テレビの向こう側へ 飯島愛という突破口

ムフフなビデオ

テレビの向こう側へ 飯島愛という突破口

角子 飯島愛って、名前は知ってます。

万太郎 どこで知った。

角子 バラエティの映像で見たことがあります。トーク番組みたいなやつ。

万太郎 そっちが先か。俺の世代は逆だな。

角子 AVが先ってことですか。

万太郎 そうだ。九〇年代の初め頃だな。もう飛び抜けてた。

角子 人気だったんですか。

万太郎 人気って言葉じゃ足りない。あの頃、名前を知らない男はいなかったと思う。

角子 そんなにですか。

万太郎 そんなにだ。作品が出れば話題になるし、雑誌にも載る。もう一人だけ別の場所にいた。

角子 何が違ったんですか。

万太郎 喋りだな。とにかく面白い。

角子 喋り。

万太郎 当時のイメージって、こう、大人しくて受け身な感じだろう。それを全部ひっくり返した。

角子 自分から喋る人だったんですね。

万太郎 喋るし、突っ込む。物怖じしない。あれは天性だな。

角子 そのままテレビに行くわけですか。

万太郎 深夜番組から始まってな。そこで完全に化けた。

角子 化けた。

万太郎 バラエティの中で普通に回してるんだ。芸人相手に対等にやり合う。

角子 当時としては珍しいんですか。

万太郎 珍しいどころじゃない。ありえないことだった。

角子 どうしてですか。

万太郎 AV出身ってだけで、地上波に出るのが難しい時代だったんだよ。

角子 今はけっこう出てますよね。

万太郎 出てるだろう。だが当時は違った。壁があったんだ。

角子 その壁を壊した人ってことですか。

万太郎 壊したというか、こじ開けたな。実力で黙らせた。

角子 実力って、具体的には。

万太郎 番組が面白くなるんだよ、あの人がいると。それだけだ。

角子 結果を出したから認められた。

万太郎 そういうことだ。文句のつけようがない。

角子 最終的にはどこまで行ったんですか。

万太郎 深夜から夕方、そしてゴールデンだな。誰もが知ってるタレントになった。

角子 完全に別のフィールドですね。

万太郎 別のフィールドだ。だが本人は過去を隠さなかった。

角子 隠さなかったんですか。

万太郎 番組でもネタにしてたし、本まで出した。それがベストセラーになったんだ。

角子 自分で書いたんですか。

万太郎 書いた。相当売れたぞ。ドラマにもなった。

角子 すごいですね。

万太郎 すごいんだよ。あの人がいなかったら、その後の流れは変わってたと思う。

角子 道を作ったってことですか。

万太郎 作った。今、AV出身の人がテレビでやれてるのは、あの人が最初にこじ開けたからだ。

角子 言われてみると、その最初の一人って大変ですよね。

万太郎 大変どころじゃない。前例がないんだから。

角子 批判もあったでしょうし。

万太郎 あっただろうな。それを全部、面白さでねじ伏せた。

角子 かっこいいですね。

万太郎 かっこいいんだよ。だから伝説なんだ。

角子 ちょっと見てみたくなりました。

万太郎 バラエティのほうを見るといい。あれは今見ても通用する。

角子 そっちですか。

万太郎 そっちだ。あの人の凄さは喋りにある。

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